大切な内容は燃やすのが一番

本当に燃えるなんて思わなくてごめんねと頭を下げる葉月さんに僕はいいよいいよ大丈夫と言った。
そしてなんだか肝心なことがうやむやになってしまっているなと思った。
あの葉月さん手紙のことなんだけどそう僕が切り出すと葉月さんはまた彼と赤くなった。
うんあれねうんあわわと慌てている葉月さんがなんだか可愛くて僕は意地悪をしてみることにした。
燃えちゃってびっくりしたからちょっと内容を忘れちゃったんだけどえあいやじゃあ大丈夫と言うか大丈夫じゃないけどねそう言ってもじもじしている葉月さんがどうしようもなく可愛くて僕は僕も葉月さんのことが好きですと返事を返した。
告白の返事をする時に意地悪をしたからというわけでもないだろうがそれから葉月さんはいつも肝心なことを言うときには手紙を渡してくるようになった。
最初に彼女から貰ったプレゼントは手編みのマフラーと耐火手袋という最高にミスマッチなものであり記念日や誕生日にくれる手紙の書き出しには必ずお風呂場や台所のシンクなど安全な場所でお読みくださいという注釈がついていた。
葉月さんが消し炭で書く手紙はいつも僕がしっかり心に刻んでおきたいと思うような愛のメッセージが含まれていた。